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本の紹介「そもそも島に進化あり」

「そもそも島に進化あり」川上和人著、技術評論社、2016年7月、ISBN978-4-7741-8250-6、1880円+税


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【西本由佳 20161023】
●「そもそも島に進化あり」川上和人著、技術評論社

 序文はとてもふざけているが、本文はけっこうまじめ。しかし、まじめそうな書き方のなかに、いきなり空想上の産物が混ざっていたりするので、油断できない。漢字が読めるからといって、一般常識(というか小説とか映画の知識)のないこどもが読むのは勧めにくい。書き方はともかく、内容はごくまじめな、島という環境の特徴と生態系のお話し。海という障壁をこえ、限られた資源しかない土地に定着するまでのサバイバルと、競争相手や捕食者の少ない環境での進化、そしてそこへの人の介在した(というか人を含む)外来種の侵入による危機。島という環境に育まれた生きものたちの魅力と、それをいま保つため、取り戻すために必要な努力に、考えさせられた。

 お薦め度:★★★  対象:一般常識のある人
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