友の会読書サークルBooks

本の紹介「植物のかたち」

「植物のかたち その適応的意義を探る」酒井聡樹著、京都大学学術出版会、2002年5月、ISBN4-87698-319-4、2300円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]

【和田岳 20050629】
●「植物のかたち」酒井聡樹著、京都大学学術出版会

 現在は東北大学の助教授で、学生を指導する立場にある著者が、大学院時代に右往左往して研究に取り組んだ経験を語った本。と同時に、タイトルどおりカエデ類を中心に植物のかたちについての研究結果も紹介されている。
 なんとなく取り始めたデータ。研究目的を尋ねられても答えられない。ゼミではボコボコにいじめられる。修士論文に「なにをいいたいのかわからん」と言われる。今は一人前の研究者も、昔はこんなにお馬鹿なことをしてたのだと再確認して、勇気をもらいましょう。

 お薦め度:★★★  対象:研究者を目指している人、特に挫折しかけている人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]