友の会読書サークルBooks

本の紹介「なぜ地球だけに陸と海があるのか」

「なぜ地球だけに陸と海があるのか 地球進化の謎に迫る」巽好幸著、岩波科学ライブラリー、2012年3月、ISBN978-4-00-029591-8、1200円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]

【中条武司 20120823】
●「なぜ地球だけに陸と海があるのか」巽好幸著、岩波科学ライブラリー

 地球は水(=海)の惑星だとよく言われる。いやいや、陸の惑星だと著者は主張する。大陸が高いから海があり、その大陸は海で作られるというニワトリ-卵の議論が行われる。どっちにしても解説なしに専門用語がバンバン出る出る。普通の人にソレアイトやカルクアルカリなんて言葉出しても何のことやら(私もよう説明しない)。著者が自分たちが発見した最新の学説を紹介したい気持ちは文面からひしひしと伝わってくるけど、これじゃあ誰もついてこないよ。

 お薦め度:★★  対象:岩石学の授業を習ったばかりの地質系の大学生

[トップページ][本の紹介][会合の記録]