友の会読書サークルBooks

本の紹介「虫こぶはひみつのかくれが?」

「虫こぶはひみつのかくれが?」湯川淳一文・松岡達英絵、福音館書店たくさんのふしぎ傑作集、1998年4月、ISBN4-8340-1517-3、1300円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]

【六車恭子 20040416】
●「虫こぶはひみつのかくれが?」湯川淳一文・松岡達英絵、福音館書店

 公園や雑木林で私たちは虫こぶや虫こぶまがいのものを見つけることがある。虫こぶとは植物の体を作っている細胞が昆虫のだ液に含まれる科学物質に反応して異常増殖したもののようだ。マークした35本のシロダモの新葉2850枚のうち、シロダモタマバエの虫こぶの数は2792個。4月の産卵から一年後の羽化まで晴れの日も雨の日も風の日も嵐の日も虫こぶの行方を検証していく。4月に羽化できたタマバエはわずに79匹、りっぱに寿命をまっとうしたのは24匹、1年前の虫こぶ数の0.9%にすぎなかった。生きれなかったタマバエたちはクモやコマユバチなどがその生を引き継ぐ。丁寧な絵と文が身の回りにある観察のポイントとヒントを与えてくれそうだ。

 お薦め度:★★★  対象:自然観察を何かで始めてみたい人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]