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本の紹介「寄生虫の世界」

「寄生虫の世界」鈴木了司著、NHKブックス、1996年3月、ISBN4-14-001764-3、1020円+税


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【中条武司 20041030】
●「寄生虫の世界」鈴木了司著、NHKブックス

 現在日本ではあまり気にすることのなくなった寄生虫。でもこの本を読むと、まだまだ周りには寄生虫による病気は蔓延しているし、油断できないものだとわかる。海外に出かける機会の多くなった私たちは今までは人が踏み込まなかった地域まで活動圏を広げているし、免疫不全から発症する日和見感染はまさに現在の寄生虫症だろう。一方、それらの解明のために命をかけ寄生虫に自ら感染する寄生虫研究者の研究欲・使命感もすさまじい。
 でもこの本を読んで気にしはじめたら、刺身は食べられないし、海でも川でもプールでも泳げない。ましてや生き物を触って採集なんて・・・・。

 お薦め度:★★★  対象:寄生虫について勉強したい人。生き物を触る人は読んでおいた方が良いかも

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