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本の紹介「形態の生命誌」

「形態の生命誌 なぜ生物にカタチがあるのか」長沼毅著、新潮選書、2011年7月、ISBN978-4-10-603683-5、1200円+税


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【萩野哲 20111027】
●「形態の生命誌」長沼毅著、新潮選書

 生物の形態をみていると、どうも何らかのパターンがあるようにみえる。今持っている形は進化による淘汰の結果なのか、物理、化学的な必然なのか。著者は生命の基本単位たる細胞骨格(アクチンフィラメント)や形の共通性や普遍性を説明するL-システムなどを紹介し、カタチの成り立ちを探る。成長と繁殖が分業した多細胞生物では様々な器官に属する細胞・組織が別々のリズムで個体発生をきざみ、生物種の系統発生を発現している。これらの世代間の継承が変化することで進化が誘導される。生命の形をモノとして見るよりコトとして見る著者のこだわりで表現された形態の生命誌をごらんあれ。

 お薦め度:★★★  対象:生物の形態とは何か、考え直したい人

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