友の会読書サークルBooks

本の紹介「ハチはなぜ大量死したのか」

「ハチはなぜ大量死したのか」ローワン・ジェイコブセン著、文芸春秋、2009年1月、ISBN978-4-16-371030-3、1905円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]

【萩野哲 20090422】
●「ハチはなぜ大量死したのか」ローワン・ジェイコブセン著、文芸春秋

 2005年頃から米国で養蜂業者のミツバチが巣から消えるという不可解な事件が起こってきた。彼らはこの現象をCCD(Colony Collapse Disorder、蜂群崩壊性症候群)と呼んだ。原因は、ミツバチヘギイタダニか、新手の病原体か、農薬か? しかしよく考えてみると、巣礎の発明以降、養蜂の歴史はミツバチ酷使の歴史であり、本来の彼らの性質をねじまげ、限界に達していたのではないか? これらの要因は最後の一押しだったのではないか? と著者は考察する。そして、よりミツバチ本来の性質を前面に出した養蜂の新たな動きを紹介し、提案する。

 お薦め度:★★★  対象:人間の経済活動を考え直したい人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]