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本の紹介「地球と生命の起源」

「地球と生命の起源 火星にはなぜ生命が生まれなかったのか」酒井均著、講談社ブルーバックス、1999年3月、ISBN4-06-257248-6、1060円+税


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 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)までご連絡下さい。

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【河上康子 20030821】
●「地球と生命の起源」酒井均著、講談社ブルーバックス

 太陽系の惑星のなかで、なぜ地球にだけ豊潤な生命が誕生することができたのか、対して宇宙の中ではごく近所にあたる火星に生命誕生のチャンスはあったのか、そのなぞに迫ってきた人々の研究史を説く。太陽系誕生の時点から、主として大気や地殻の化学組成を軸に展開している著作なので、一般にはなじみにくいかもしれないが、化学好きには楽しい。現在ではごく身近な化学分析用の測定機器の誕生のいきさつにもくわしく、 これらの機器が現在では火星上でも活躍していることが紹介されている。専門書に近いにもかかわらず、地球に生命として生まれてきた奇蹟に改めて感動できる好著。
 
 お薦め度:★★★  対象:天文・化学・物理の好きな高校生以上

【石田惣 20030819】
●「地球と生命の起源」酒井均著、講談社ブルーバックス

 「なぜ地球に生命が生まれたのか?」この問いの答えは、太陽系誕生に始まる地球史にある。宇宙に魅せられた多くの科学者が、その物語を解き明かしてきた。有機物元素を含んで太陽系星雲が生まれたこと、太陽から適度な距離に地球が生まれたこと、そして温室効果により温暖な環境が保たれたこと。地球の生命は、これら偶然の賜物らしい。が、それほど絶妙な条件だったのか? その疑問を解く鍵は火星にある。火星人こそ否定され、一見不毛な火星だが、過去には液体の水が流れ、今は地下にその氷が眠る。地球と似た生い立ちの火星に、原始生命は誕生しなかったのか? その痕跡は、そして生き残りは? 冒頭の答えを求め、科学者は今日も宇宙から地球史を辿りつづける。
 
 お薦め度:★★★  対象:高校で化学や物理をならった人。火星生命に関心のある人

【金井一史 20030814】
●「地球と生命の起源」酒井均著、講談社ブルーバックス

 本書の語るは一点です。それは、どのような条件が整えば生命が生まれるかと言う物です。これを説明する為に地球に生命が生まれてきた過程を丁寧に説明し、その対比として何故火星に生命がいないのか説明しています。まれに、よく分からない用語が並びましたがおおむねわかりやすい内容です。
 さてさて、本書の目玉としましては、過程が書いていることです。普通入門書型の 物は結果のみをつらつら並べる物です。しかし、本書は現在その仮説が立てられている理由から説明されています。遙か彼方の惑星の組成が解るのはそこから来る光を分解して、照合している為なのだそうです。この様に一つずつ丁寧に説明されいて感心させられること請け合いです。
 
 お薦め度:★★  対象:地球にどう生命が生まれたか知りたい人

【中条武司 20030819】
●「地球と生命の起源」酒井均著、講談社ブルーバックス

 地球の歴史と生命の誕生、火星における生命の可能性を、様々な学説を元に丁寧に紹介する。地球科学における広域な分野をカバーしつつ、科学史の紹介も交え、時には科学者の先入観を戒めつつ、内容も非常に良くまとまっている。また、地球科学の研究には、一つの分野だけではなく様々な分野の知識が必要であることを思い知らされる。
 高校化学の程度の知識がないと、やや内容を理解するのに難しいところがあるが、それを差し引いても地球の生い立ちを理解するのに非常に良くまとまった本である。
 
 お薦め度:★★★  対象:高校生以上,特に理系の高校生に

【和田岳 20030821】
●「地球と生命の起源」酒井均著、講談社ブルーバックス

 太陽と地球の起源について、わかりやすく紹介してくれます。とくにその研究史の部分は、読み応えがあります。その後、火星探査について、1999年時点での現状が紹介されます。とくに一時話題になった火星からの隕石にバクテリアの化石が含まれていたという話について、詳しく解説されています。地球生命の起源については、アミノ酸や核酸といった生体分子の無生物合成についての話題まで。
 
 お薦め度:★★  対象:地球がどう生まれたか知りたい人

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