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本の紹介「アリの背中に乗った甲虫を探して」

「アリの背中に乗った甲虫を探して 未知の生物に憑かれた科学者たち」ロブ・ダン著、ウェッジ、2009年12月、ISBN978-4-8631-0063-3、2000円+税


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【和田岳 20100625】
●「アリの背中に乗った甲虫を探して」ロブ・ダン著、ウェッジ

 アリの研究者であり、大学の教官でもあり、サイエンスライターでもある著者による「未知の生物に憑かれた科学者」を紹介する1冊。「あなたの故郷にも、月はありますか?」 印象的な一文から始まる本書は、連作短編集のように、次々と未知の生物に憑かれた研究者を紹介しつつ、やがて地球がいかに生命に満ちているか、我々がいかに生物多様性に無知なのかを教えてくれる。
 リンネとレーウェンフックに始まって、地球上に生物が何種いるかを考えたアーウィン、その全種をリストアップしようとしたジャンセン、細胞内共生説のマーギュリス、古細菌を見つけたウーズ。深海や地中の生物相の発見、宇宙の生命体の探索。かつては、微生物は存在せず、深海には生物はおらず、地球上にこんなに多くの生物種がいるとも考えられてなかった。そのことを考えると、これから先、新たに何が見付かるのかワクワクさせてくれる。

 お薦め度:★★★★  対象:生物学に、生き物に多少なりとも興味のある人。またはSF好き、科学史好き。

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