友の会読書サークルBooks

本の紹介「アオリイカの秘密にせまる」

「アオリイカの秘密にせまる 研究期間25年、観察した数3万杯」上田幸男・海野徹也著、成山堂書店、2013年4月、ISBN978-4-425-85401-1、1800円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。

[トップページ][本の紹介][会合の記録]


【森住奈穂 20130701】
●「アオリイカの秘密にせまる」上田幸男・海野徹也著、成山堂書店

 わたしにとって、イカは“食べ物”。スーパーなどの食料品店で見かけるイカはすでに食材であって、つまりもう死んでしまっているのだけれど、そのイカが生まれてからスーパーにたどり着くまで、否、お皿に乗せられて食卓に上るまでの大冒険がイキよく1冊にまとめられている。知能が高く、人に慣れると手から餌を食べることがあるとか、心臓が3つあるとか、目からウロコのうんちくがいっぱい。アオリイカに特化した本なので、この本を読めばアオリイカに関する知識は一通り網羅できそう。素人のわたしにとっても、絵や写真がたくさん載せられているおかげで読み進めやすかった。約1年という短い生涯。今度お皿の上でめぐり逢ったら、今まで以上の感謝の気持ちで「いただきます」。

 お薦め度:★★★  対象:イカの魅力にあらがえない人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]