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本の紹介「アイスコア」

「アイスコア」 藤井理行・本山秀明編著、成山堂書店、2011年4月、ISBN978-4-425-57011-9、2400円+税


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【中条武司 20120627】
●「アイスコア」 藤井理行・本山秀明編著、成山堂書店

 南極やグリーンランドにある氷河を掘削し、氷の中から過去の気候や地球環境の情報を引き出す氷床コア研究。南極という最果ての地でのサンプリングから地域性を除外でき、高い時間分解能をもつため、異常気象や温暖化が危惧される昨今の地球規模の環境問題を過去から紐解く上での重要な研究材料である。さらに超新星爆発の痕跡を見いだしたり、氷床および氷床下湖の微生物の研究など、まだまだ未知の研究領域が氷の中に詰まっていることを本書では教えてくれる。
 でも、この本って誰向けに書いたのかなあ。難しい専門用語が解説なしにばんばん出てくるし、同位体計算なんかもさらっと書かれていて、専門で学んだものしか理解できなさそう。最後に「興味の出た人は英語の論文集を読んでください」って、完全に専門家向けの本? ならばこのような一般書ではなく、どこかの学会誌か極地研の出版物でいいのに。

 お薦め度:★★  対象:地球上に残された未知の研究領域に興味のある人

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