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本の紹介「雄太昆虫記」

「雄太昆虫記 ぼくのアシナガバチ研究所日記」中川雄太著、くもん出版、2002年3月、ISBN978-4-7743-0631-5、1300円+税


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【岩坪幸子 20130206】
●「雄太昆虫記」中川雄太著、くもん出版

 この本は自宅の庭でアシナガバチがいくつも巣を作り、卵を生み、幼虫を育て、世代交代を繰り返す様子を2年間に亘って詳しく観察した小学生が書いた観察日記である。小学生が書いたとは思えない程しっかりした文章にまず驚かされる。観察の目も確か、何より数々の実験を思いつく発想の面白さ、、1年のサイクルで繰り返される命の交代、それらの結果から学び取る科学の目。一匹一匹のハチに名前を付け区別しいとおしむ優しさ。何と純粋で愛すべき昆虫少年だろう。日記に添えた観察画も実に細かく分かりやすい。雄太くんに拍手を送りたくなる。

 お薦め度:★★★★  対象:虫好きの子どもと大人

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