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本の紹介「南米アマゾン 土を食う動物たち」

「南米アマゾン 土を食う動物たち」山口大志著、福音館書店たくさんのふしぎ2020年1月号、700円+税

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【ケンタロウ 20200503】【公開用】
●「南米アマゾン 土を食う動物たち」山口大志著、福音館書店たくさんのふしぎ2020年1月号

 この本は、アマゾン川の奥地のコルパ(このあたりの言葉で、動物たち集まってくる場所のこと)に来る動物たちの写真がいっぱいのっています。コルパは、2か所あって1か所めは、コルパの土を食べにインコやサルの仲間などが来て、コルパにたまった水たまりにカエルやトンボの仲間などが来ます。2かしょめは、川岸の土手にあるコルパにインコの仲間が来ます。写真がとてもきれいです。また、生き物たちの生態にもおどろかされます。おもしろいので、読んでみてください。

 お薦め度:★★★★  対象:どんな動物がコルパに来るか知りたい人たちへ
【犬伏エルリッヒ麻美子 20200505】
●「南米アマゾン 土を食う動物たち」山口大志著、福音館書店たくさんのふしぎ2020年1月号

 ペルーのアマゾン川の奥地 熱帯雨林マヌーに、動物たちが集まる不思議な場所(コルパ)があります。筆者は、そこにやってくる動物たちを自身の目で確かめたく、観察が始まります。どんな動物が何のために来ているのでしょう。すると、コルパには朝から様々な動物たち(インコ、リス、シカ、カエル、サル、バグの仲間…)が入れ替わりやってきて、土を食べはじめます。なぜ、この土を食べるのでしょうか。まだ、謎のようです。
 とにかく、写真が鮮やかで美しすぎます。何度見ても飽きません。生き物たちの生態にもおどろかされます。そして、私たち人間は、この自然を決して壊してはいけないのです。

 お薦め度:★★★★  対象:ペルーのアマゾン川の奥地 熱帯雨林マヌーのコルパにいる生き物たちの生態を知りたい方へ
【冨永則子 20200601】
●「南米アマゾン 土を食う動物たち」山口大志著、福音館書店たくさんのふしぎ2020年1月号

 南米大陸ペルー共和国にあるマヌーの熱帯雨林。アマゾン川の奥地にあるマヌーには『コルパ』という動物たちが集まってくる場所がある。熱帯雨林の中で明るく開けたコルパには、様々な鳥をはじめ、リス、シカ、イノシシ、サルたちが次々にやって来てはコルパの土や泥を舐めたり食べたりする。いったい何のため? 著者も土を口にしてみるが全く何の味もせず食べられたものではない。しかし、生き物たちは入れ替わり立ち替わり次々にやって来て土を頬張る。現地の人々は植物食の生き物は塩分などのミネラルが不足しているので、それを補うためにコルパの土を食べるのだと言うが、ある研究者がコルパの土を他の場所の土と比較分析したが、はっきりとした違いは出なかったそうだ。機械では測れなくても、動物たちには必要な何かがきっとあるのだろう。

 お薦め度:★★★  対象:日本から飛行機を使って3日もかかるアマゾン奥地には行けないなぁと思ってる人に
【和田岳 20200626】
●「南米アマゾン 土を食う動物たち」山口大志著、福音館書店たくさんのふしぎ2020年1月号

 アマゾン源流部、ペルーのマヌー地方の熱帯雨林で撮影された動植物がいろいろ登場。地元のマチゲンガ族の人に教えてもらった、動物たちが土を食べに来る場所“コルパ”にやってくる動物がおもに紹介される。インコ類、シャクケイ類、コクモツリス、アカマザマジカ、クビワペッカリー、ミスジヤドクガエル、サル類、フタイロオマキヤマアラシ、フタユビナマケモノ、そしてアメリカバクまで。とても賑やか。“コルパ”にくる動物を狙ってジャガーが定期的にやってくる。とサラッと書かれているけど、怖い目には遭わなかったのかなぁ。

 お薦め度:★★★  対象:熱帯雨林の生きものに興味のある人
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