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本の紹介「土とは何だろうか?」

「土とは何だろうか?」久馬一剛著、京都大学学術出版会、2005年12月、ISBN4-87698-801-3、1500円+税


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【中条武司 20070217】【公開用】
●「土とは何だろうか?」久馬一剛著、京都大学学術出版会

 「土」というとらえどころのない対象を、特に農業との絡みで述べている本書。「土」とはどのようにできるのか、生物と土の関係、土の栄養と農業の関係など、土に関する様々な面から紹介している。特に、口絵1の集落から伸びる家畜の移動による土壌の荒廃写真(航空写真)は圧巻。人間活動が土をも含めた地球全体に影響を及ぼしているのが実感できる。しかし、化学式とか結構出てきて、大学の講義ノートを読んでいるよう。もうちょっと文章がおもしろく書ける人だったらもっと興味を持って読めるのになと感じた。

 お薦め度:★★  対象:農業と自然について考えたい人

【田中久美子 20061222】
●「土とは何だろうか?」久馬一剛著、京都大学学術出版会

 何かと興味の外に置かれている感じのする“土”についてだが、これからの食糧事情を考える上でもと関心を、持つべきではないだろうか。この本は主に農業と土の関係を、世界の土を例にして紹介してくれてる。日本の土壌の特徴、外国の土壌についても、焼き畑、灌漑、砂漠化問題など知ってるようでいて知らなかった事も書いてくれてるし、これからの農業をどう方向づけていくかの課題も提起されてる。食糧と土は、直結してるんだという事をふまえた上で、もっと土に関心を持ってもらいたい。

 お薦め度:★★★  対象:農業をやってる人はもちろん、それ以外の一般の人も

【中条武司 20061017】
●「土とは何だろうか?」久馬一剛著、京都大学学術出版会

 「土」というとらえどころのない対象を、特に農業との絡みで述べている本書。ところどころ、これはと思われる記述もあるが、全体に単調。化学式とか結構出てきて、大学の講義ノートを読んでいるよう。もうちょっと文章がおもしろく書ける人だったらもっと興味を持って読めるのになと感じた。でも、口絵1の土壌の荒廃写真は圧巻。これだけでも見る価値はあるかも。

 お薦め度:★★  対象:農業と自然について考えたい人

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