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本の紹介「鳥の巣」

「鳥の巣」鈴木まもる文・絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年3月号(第229号)、667円+税


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【六車恭子・和田岳 20040815】【公開用】
●「鳥の巣」鈴木まもる文・絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年3月号

 絵本作家であり鳥の巣コレクターとしても知られる著者がオブジェとして興味をもち、好奇心の赴くままにひたすら「鳥の巣」を描いた絵本。
 鳥の巣は鳥たちが卵を産み、ヒナを育てるための隠れ家。クモの糸を編んでつくるセッカ、葉っぱを縫い合わせるサイホウチョウ、風で巣が揺れないように小石を編み込むハチドリのなかま、ハタオリドリのように巨大マンションを樹上に築くもの、枯れ葉や木屑の塚の中に卵を埋めて発酵熱を利用するツカツクリのなかまなどなど。
 おもしろい巣を一度にいろいろ見ることが出来、楽しめる。

 お薦め度:★★  対象:鳥の巣に興味はあるけど、あまり知らない人

【田中久美子 20040423】
●「鳥の巣」鈴木まもる文・絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年3月号

 ユニークな形の鳥の巣がいっぱい。断面図で中のしくみを見せてくれたり、作り方や材料を紹介してくれる。クモの巣が接着剤やぬい糸代わりに使われている巣がけっこうあるのも意外でした。
 そして、誰からも教えられなくても作れちゃう。やっぱり鳥は偉い! アルゼンチンでは「神様が人間にじょうぶな家の作り方を教えるためにこの鳥をこの世によこした」といわれている鳥がいるくらい。巣作りのテクニックは素晴らしい。そして、卵を産んで、子育ての期間中だけで巣に棲むという事もあらためて、なる程と思いました。鳥の巣は子供のためにあるんですね。

 お薦め度:★★★  対象:子供から大人まで、見てるだけでも楽しいですよ

【寺島久雄 20040615】
●「鳥の巣」鈴木まもる文・絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年3月号

 この本を見て、鳥は芸術家であり、匠であると驚かされる。
 卵からヒナの巣立迄の間に使う巣は木の葉、枝、草、土、こけ、石等を材料として、クモの糸、動物の毛等を接着剤として編み、織ることで住居として造り出す。
 その住宅は個性的で風調、温調完備。更に外敵の侵入を防止する装置付きなのである。

 お薦め度:★★★  対象:鳥の巣を知りたい人に

【六車恭子 20040625】
●「鳥の巣」鈴木まもる文・絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年3月号

 今では鳥の巣コレクターとして知られる画家でもある著者がオブジェとして興味をもち、好奇心の赴くままにひたすら「鳥の巣」を描いた絵本。鳥の巣は鳥たちが卵を産み、ヒナを育てるための隠れ家。巣材や巣を作る場所、卵やヒナを守るための工夫の数々が国内外の鳥の巣から紹介している。クモの糸を編んでつくるセッカ、クモの糸で巣の周りを宝石箱のようにコケを飾り付けるもの、風で巣が揺れないように小石を編み込むハチドリのなかま、ハタオリドリのように巨大マンションを樹上に築くもの、枯れ葉や木屑の塚の中に卵を埋めて発酵熱を利用するツカツクリのなかまなどなど。巣の中のようすや巣ができる手順なども挿画されていて楽しめる。

 お薦め度:★★★  対象:鳥の巣から始まるワンダーランド探検もありと思える人

【和田岳 20040625】
●「鳥の巣」鈴木まもる文・絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年3月号

 絵本作家であり、鳥の巣コレクターでもある著者による絵本。みずからのコレクションを中心に、世界のおもしろい鳥の巣をいろいろと紹介している。出てくる鳥の巣は、チラッとしか登場しないのを含めて、28種に及ぶ。
 中に鳥の羽がいっぱいのエナガの巣、葉っぱを縫い合わせサイホウチョウ、何十もの巣が一緒になっているシャカイハタオリの巣、羊の毛でできた靴下のようなツリスガラの巣、水の中に石を積み上げるツノオオバン。
 おもしろい巣を一度にいろいろと見ることができる。

 お薦め度:★★  対象:鳥の巣に興味はあるけど、あまり知らない人

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