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本の紹介「テントウムシ」

「やあ!出会えたね 3 テントウムシ」今森光彦文・写真、アリス館、2004年3月、ISBN4-7520-0259-0、1400円+税


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【西村寿雄 20040414】
●「テントウムシ」今森光彦文・写真、アリス館

 著者の〈やあ!出会えたね〉シリーズである。この本もストーリーがやさしい。各ページにある著者の率直な語りかけが、すばらしい写真とともにリアルに伝わってくる。
 添えられている小さな〈テントウムシ〉のその場その場の写真からテントウムシの〈豊かな表情〉が感じられる。読んでいて、ほっとさせられる場面が多い。
 豆つぶのような小さな生き物の羽化するようすをじっと見ながら「ぼくの心臓は高なりました。そして、10分後、さなぎからぬけでてきたのはレモンのように黄色いテントウムシでした」と書き、ほんとに黄色い、さなぎから抜け出たばかりのみずみずしいテントウムシの写真が添えられている。しばし、自然の造形の美しさに見とれる。飛び立つ姿、羽ばたく姿、小さな命がみなぎる。
 
 お薦め度:★★★  対象:小学校低学年以上

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