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本の紹介「生物はなぜ誕生したのか」

「生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学」ピーター・ウォード&ジョゼフ・カーシュヴィンク著、河出書房新社、2016年1月、ISBN978-4-309-25340-4、2200円+税


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【萩野哲 20160411】【公開用】
●「生物はなぜ誕生したのか」ピーター・ウォード&ジョゼフ・カーシュヴィンク著、河出書房新社

 古生物学者であるウォードと地球物理生物学者であるカーシュヴィンクとの合作。生命はどのように誕生したのか? 昔からの謎のひとつであるが、地球科学や化石の知見が蓄積するにつれて、益々精度よく解明されつつあるようだ。本書は、地球の誕生から現代まで、時代を追ってどのような環境でどのような生物が活躍したか、詳細に解説しているのだが、その年代の精度が、例えば「何億年前」が「何憶何千万年前」というように、かなり精度が高くなっていることに驚かされる。また、恐竜が絶滅した原因についてかつて多くの説があったように、その他の大絶滅の原因や、どこで生命が誕生したかについても、かなり明快に自説を展開している。本当にここまでわかったのか?いや違うだろう?まずは読んで楽しみたい。

 お薦め度:★★★★  対象:地球と生命の歴史を更に詳しく知りたい人
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