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本の紹介「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」

「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」盛口満著、岩波ジュニア新書、2021年6月、ISBN978-4-00-500956-7、920円+税


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【六車恭子 20211216】【公開用】
●「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」盛口満著、岩波ジュニア新書

 盛りだくさんな「沖縄諸島を巡る自然探検本」。都会暮らしの高校生の姪と中学生の甥を叔父のゲッチョ先生が案内する盛り沢山な体裁だ。
 沖縄本島に始まり、与那国島、石垣島、西表島、宮古島を巡る生き物と戦後以降の島々の人々の暮らしまでがしのべる紹介本になっている。
 生き物の生きる環境をモノクロで描くイラストは息を呑むほど美しく、ゲッチョ先生の日頃からの研鑽の賜物か。本文のくだけた会話体が少し、アンバランスなほど?生き物を愛して止まないゲッチョ先生の懸命な生きざまに脱帽!

 お薦め度:★★★  対象:沖縄の熱風を感じてみたい方
【西村寿雄 20211211】
●「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」盛口満著、岩波ジュニア新書

 現在沖縄在住の盛口さんが、沖縄各地の生物について気楽に話されている本が出た。本土に住む従妹たちに沖縄を案内というスタイルで気楽に読める。沖縄と一口に言っても島が多い。沖縄本島のほかに、与那国島、石垣島、西表島、宮古島をめぐる旅に出る。沖縄は島国なので島固有の生き物も多い。どんな生き物が棲んでいるのだろうか。話はまず沖縄本島の港から始まる。赤い魚など深海の魚が多く目につく。大地で見られるのがガジュマルの木。オキナワヤマタニシという固有種にも会う。夜の散策をすると‥オオコウモリがかすかに見える。こんなふうに沖縄本島各地を巡り歩く。与那国島、石垣島、西表島、宮古島へと旅は続く。

 お薦め度:★★★  対象:沖縄自然旅行をしたい人
【萩野哲 20211124】
●「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」盛口満著、岩波ジュニア新書

 ゲッチョ先生が2年にわたって、春休みに訪問してきた甥と姪に沖縄の各所を案内し、身近な自然を体験させる構図の本。たった2 回の沖縄訪問で、沖縄島の南北のみならず、与那国島、石垣島、西表島、宮古諸島をめぐるという贅沢な旅だけど、各々は訪問が難しい場所ではなく、だれでも計画すれば行けるだろう。
 ゲッチョ先生得意の分野の生物などが語られるとともに、歴史的、民族的な部分にも触れている。岩崎卓爾など、八重山の自然の理解に貢献し、数々の生物にその名前を残す人物のことにも触れている(巻末の生き物索引に入れておいてくれてもよかったのだが)。しかし、季節が春だけに限定されるのはちょっと残念。別の季節については、続巻が出るのだろうか? 来年こそは沖縄に行けることを祈りつつ。

 お薦め度:★★★  対象:ゲッチョ先生のファン
【和田岳 20211204】
●「ゲッチョ先生と行く 沖縄自然探検」盛口満著、岩波ジュニア新書

 ゲッチョをモデルにしたとしか思えないオジサンのところに、東京から甥と姪が遊びにやって来る。で、沖縄各地を連れ歩き、そこの自然を対話形式で紹介する。という趣向。
 沖縄島の南部とヤンバル、与那国島、石垣島、西表島、宮古島・池間島と、特徴的な自然がある島々が紹介されていく。もれなくビーチコーミングに行くのはゲッチョのマイブームっぽい。陸貝や両生爬虫類への言及も多め。あとは虫や鳥に植物。ゲッチョの多彩さがうかがえる。
 ヤンバルの猪垣、与那国島のクバ文化、石垣島のサンゴ礁文化、西表島の貝塚から出る貝やイノシシの骨、池間島のアダン文化。単なる自然や生き物の紹介にとどまらず、自然を利用して暮らしてきた島々独自の文化や、島独自の言葉も紹介されている。むしろそっちの方が面白かったかも。

 お薦め度:★★★  対象:沖縄の自然と文化に興味のある初心者
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