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本の紹介「日本カエル探検記」

「日本カエル探検記 減っているってほんと!?」関慎太郎著、少年写真新聞社、2019年5月、ISBN978-4-87981-671-9、1600円+税

【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@mus-nh.city.osaka.jp)までご連絡下さい。
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【和田岳 20200220】【公開用】
●「日本カエル探検記」関慎太郎著、少年写真新聞社

 日本のカエル全48種を写真で紹介。表紙見返しに48種の正面姿、裏表紙見返しに48種の斜め横の姿があって、これだけでも見応えがある。中身は、早春に産卵するアカガエル類、ヒキガエルのカエル合戦、外来のカエル、泡巣をつくるカエル、アマガエル、ジャンパー、田んぼのカエル、子育てをする、姿が美しい、鳴き声が美しい、変わった鳴き声、不思議な形。といった具合に、ややもすれば強引に、テーマごとに分けて、全48種が紹介される。個々のカエルの情報は偏っているが、写真が綺麗で、見て楽しい。

 お薦め度:★★★  対象:カエル好き
【冨永則子 20200219】
●「日本カエル探検記」関慎太郎著、少年写真新聞社

 著者はカエルの数が減っているように感じる理由を探るため、北は北海道から南は沖縄県まで探検し、日本列島に暮らすカエル全48種類に出会う。カエルは種類ごとに産卵時期や産卵場所も違う。日本列島で出会ったカエルたちの“産卵”に注目し、なぜ数を減らしているのかを考察していく。意外にも人の暮らしに近いカエルたち。やはり人間社会の影響は大きい。カエルの命を守るために私たちができること、しなければいけないことを考えさせられる。鳴き声や卵塊、オタマジャクシの写真もあり、見返しには全48種類のカエルたちの正面と側面の写真がずらりと並んでいてクリアファイルにでもしたくなる。漢字のルビはもちろん、文中の難しい言葉には同じページ内に解説文もついて理解を促すよう工夫されている。

 お薦め度:★★★  対象:カエル好きの小さいヒトも大きいヒトも
【西本由佳 20200216】
●「日本カエル探検記」関慎太郎著、少年写真新聞社

 本を開くとまず、日本のカエル全48種(外来種ふくむ)の写真がある。すべて著者の撮った写真だという。カエルの正面顔はかわいい。本文ではその中で特徴のあるカエルをとりあげ、棲んでいる場所や生態、鳴き声などが紹介される。カエルというと、小さくてやわらかくて無力で、他の生きものに食べられる存在と思っていたが、体表の毒や爪で身を守ったり、カニやザリガニを食べたりと、けっこう強い面もあるということがわかる。それでも、生息環境の変化に敏感なカエルは数を減らしつつある。もっとカエルが市民権を得て、開発などの圧力に、この小さな生きものの存在も考慮してもらえるようになってほしい。

 お薦め度:★★★  対象:小さな生きものの体温を感じてみたくなったら
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