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本の紹介「むしこぶ みつけた」

「むしこぶ みつけた」新開孝著、ポプラ社、2016年5月、ISBN978-4-591-15002-3、1500円+税


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【森住奈穂 20161222】【公開用】
●「むしこぶ みつけた」新開孝著、ポプラ社

 はっぱの上や木の枝に、ぷくんとふくれた不思議なものを見かけたことはありますか?その正体はむしこぶ。虫の赤ちゃんがすごすゆりかごです。色や形がさまざまで、なかにはおいしそうに見えるものもあるから、鳥やけものにねらわれないのか心配になるけど。かじってみた新開さんによると、かたくてとても苦いらしい。虫の種類によって、どの植物のどの部分にむしこぶができるか決まっているそう。不思議なむしこぶを探してみたくなります。

 お薦め度:★★★  対象:むしこぶデビューを考えているひと
【冨永則子 20161219】
●「むしこぶ みつけた」新開孝著、ポプラ社

 葉っぱや枝にできたいろいろな形の実?! あれ?コナラに林檎みたいな実ができたかな? ヨモギの葉っぱに実がなるの? 植物のことを知らないと、その不思議さに直ぐには気がつかないかもしれないが、普通にありそうな形から、だんだん不思議な形へと進んでいって、その正体が明らかになるので興味をもって見ていける。『実』と思っていたものは『むしこぶ』で、その中に居るのは虫の幼虫。
 虫は不思議な力を使って、植物に『むしこぶ』を作らせるが、その不思議な力はまだよく分かっていないとか……。身近な木や草を観察して、自分で『むしこぶ』を見つけてみたいと思った。

 お薦め度:★★★  対象:自然観察の取っ掛かりを探している人に
【六車恭子 20161221】
●「むしこぶ みつけた」新開孝著、ポプラ社

 まるで秋に実る果実とみまがうようなむしこぶの写真がならぶ。ナラメリンゴフシ、クリメコブズイフシ、エノキハトガリタマフシ、ハルニレハフクレフシ・・・・・・・・。
 葉っぱの上でまるで「見て、見て!」といわんばかりに。赤くつややかに、とんがりぼうしはついつい、つつきたくなる衝動にかられます。しかしこの中にはサナギが眠っているのです。人の気をそそるのは、くわばらくわばら、そっとしておくのにかぎります!

 お薦め度:★★★  対象:虫の造形物に興味のある人
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