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本の紹介「気分はカワセミ」

「気分はカワセミ」三浦勝子著、平凡社、4-582-53910-6、1359円+税


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【寺島久雄 20021207】
●「気分はカワセミ」三浦勝子著、平凡社

 母性愛が綴ったカワセミの観察記録である。鳥の知識皆無の主婦が我が家の庭でのカワセミの繁殖に四六時中たずさわり、鳴き声を聞き分ける様になっている。
 営巣、産卵、抱卵、誕生、巣立ち、その後の行動に到るまで、2組14羽のヒナの成長記録と、その後抱卵中の巣穴が潰されそうになり、掘り出し飼育し、放鳥までの記録である。
 毎日巣穴の中、一日魚を何匹運ぶか、その飛行コース等を克明な観察記録には、心が傷んだり、ほっと暖かくなったり、正に「気分はカワセミ」にさせられる。
 読後はほのぼのと暖かい幸せの余韻が残る一冊であった。

 お薦め度:★★★★  対象:鳥をこよなく愛する人に

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