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本の紹介「石はなにからできている?」

「石はなにからできている?」西村寿雄著、岩崎書店、2018年9月、ISBN978-4-265-04374-3、1600円+税

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【西村寿雄 20181219】【公開用】
●「石はなにからできている?」西村寿雄著、岩崎書店

 著者からのお薦め案内。ページをめくるとまず目に飛び込んでくるのは、灰色の月面と月の石。続いてカラフルな地球の川原の風景が出る。地球にはカラフルな石がいっぱい。次からはよく目にする石が拡大写真で次々と登場、石の美しさが目に飛び込んでくる。目の付け所は、石に粒が見えるか見えないか、キラキラ光るか、光らないかである。くわしくは巻末の解説でフォローしている。地球のさまざまな石は,水の惑星地球ならではの石なのだ。石をつくっている原子は酸素とケイ素が主。石は長い長い地球の歴史をゆっくりとつないできた「生き証人」だ。「石は なにから できている?」の答えは見つけられるかな。

 お薦め度:★★★★  対象:石好きの子どもから大人
【西本由佳 20181220】
●「石はなにからできている?」西村寿雄著、岩崎書店

 月の石は灰色で、地球の石には色がある。そういわれてみると、色をもった石がふしぎに思えてくる。石を同定するのは難しい。どこから何を見ればいいのかが、まずわかりにくい。この本では、「つぶつぶ」「キラキラ」という言葉で、手がかりを示している。マグマからできた石、押されてかたまった石、生きものからできた石が、この言葉で分けられる。石の名前がわからなくても、とりあえず拾って、よく見ることから始めてみようかと思えてくる。

 お薦め度:★★★  対象:海岸や河原で石を拾いたくなる人
【森住奈穂 20181221】
●「石はなにからできている?」西村寿雄著、岩崎書店

 石はひとつひとつ形も色も違うから、石の種類を見分けるのは大変!と思っているあなた、この本を読みましょう。まずは川原でよく目にする8種類の石が、成り立ちごとに3つに分けられることがわかります。巻末の解説を読めばさらに詳しく、どうして月が灰色の世界で地球は色にあふれているのかがわかります。原子という共通の素材から成っている石も私たちの体も、宇宙からの贈り物<地球に咲いた花>なのだそうです。壮大なスケールのお話が、そこいらの石ころに詰まっているなんて素敵だと思いませんか。8種の拡大写真も美しく、実際の石に触れて肌ざわりや重さを確かめてみたくなります。

 お薦め度:★★★★  対象:石の色は灰色一色だと思っているひと
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