友の会読書サークルBooks

本の紹介「骨と骨組みのはなし」

「骨と骨組みのはなし」神谷敏郎著、岩波ジュニア新書、2001年6月、ISBN4-00-500374-5、780円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。

[トップページ][本の紹介][会合の記録]


【田中久美子 20050224】
●「骨と骨組みのはなし」神谷敏郎著、岩波ジュニア新書

 いろんな動物の骨の写真やイラストを見比べるだけでも楽しい。一見同じ構成のように見える骨が動物達の生態によって各部位が独自に発達したり退化したりして進化をとげていることがわかってくる。なる程、骨もいろんな特色を備えていて個性的! 骨をじっくり観察してみたくなる本です。

 お薦め度:★★★  対象:ホネ好きジュニア達に!

【六車恭子 20050223】
●「骨と骨組みのはなし」神谷敏郎著、岩波ジュニア新書

 世の中には「骨学」なるものがあるらしい。たくさん骨を見いているとそこから骨たちが語り始めるらしい。骨はいわば動物の履歴書だという。
 日本の動物学はドイツから招聘されたデーニッツの脊椎動物の比較解剖学から始まったらしい。彼が遥々持参した「タラの頭骨」の威容は今でも骨屋たちを惹き付けて止まないようだ。
 魚類から陸に上がった脊椎動物が生物進化史上で展開した自然史を「骨格山」からながめる試みを骨に魅せられた人が語った本。

 お薦め度:★★  対象:無駄のない骨の美しさをイメージできる人

【和田岳 20050222】
●「骨と骨組みのはなし」神谷敏郎著、岩波ジュニア新書

 骨についての話題が色々と書いてある本。目次を見ると、骨についてのイントロから始まって、あとは哺乳類を中心に頭骨、脊柱、前肢、後肢と話が進んでいくかのようだが、実際は章のタイトルはきっかけ程度。あとは思いつくまま骨についての話題が並んでいく。系統だった知識が欲しい読者には向いてない。

 お薦め度:★★  対象:骨について色々読みたい人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]