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本の紹介「左対右 きき手大研究」

「左対右 きき手大研究」八田武志著、化学同人、2008年7月、ISBN978-4-7598-1318-0、1700円+税


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【和田岳 20120824】【公開用】
●「左対右 きき手大研究」八田武志著、化学同人

 運動能力や音楽などの才能、寿命、記憶力などに、利き手がどう影響しているか。テレビや雑誌にはよく載ってる話題だけど、たいていはとてもいい加減。真面目な利き手研究を紹介しつつ、利き手についての話題がどこまで信頼出来るのかを考えさせてくれる一冊。
 スポーツや音楽の才能と利き手の関係、寿命と利き手の関係、記憶や文化と利き手の関係などは楽しく読める。利き手成立のメカニズムが紹介される。利き手決定メカニズムの謎、左利きの矯正の是非などの話題もあり、最後は動物の利き手の話。とにかく蘊蓄盛りだくさん。

 お薦め度:★★★  対象:左利きは短命であると聞いて、ほんま!?と思った人

【萩野哲 20120822】
●「左対右 きき手大研究」八田武志著、化学同人

 ヒトには右利きと左利きがある。右利きの方が多く、何かと有利なように思われるが、スポーツ界では少数の左利きががんばっているようにも見える。本書は両者の有利さ不利さの有無を豊富な文献を渉猟して科学的に考察した力作である。読み通しての感想は、どうも右利きか左利きかという基本的なこともきちんと定義するのは難しいようで、本人でもどちらかよくわからないこともあるとのことは驚きである。なので、多くの調査結果があってもベースが異なることが多く、単純にどちらがどうと言えない。微妙な違いはあるのだろうが、いずれがよいとは判定できないのが現状のようである。

 お薦め度:★★★  対象:右利きに変えようかどうしようかと悩んでいる左利きの人

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