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本の紹介「ハエトリグモ」

「ハエトリグモ」池田博明文・秋山あゆ子絵、福音館書店かがくのとも2016年8月号、389円+税


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【西村寿雄 20161220】【公開用】
●「ハエトリグモ」池田博明文・秋山あゆ子絵、福音館書店かがくのとも2016年8月号

 ときどき家の中でもお目にかかるハエトリグモ。姿は小さいのでついつい見過ごしてしまうクモである。いったいどんな生活をしているのか、どうしてあんなにピョンピョン跳びはねるのだろうと疑問を持っている人は、この本をどうぞ。簡単な本ではあるがハエトリグモの生活の様子がよく描かれている。ハエトリグモには8つの目があるとか。前には大きな目が二つ、それに頭の上や横にも目が着いている。なるほどこれだけの目を駆使して機敏な動作をしているのかと納得できる。家の中や野外にいるいくつもの種類のハエトリグモを楽しませてくれる。

 お薦め度:★★★  対象:虫に関心のある子ども
【冨永則子 20161219】
●「ハエトリグモ」池田博明文・秋山あゆ子絵、福音館書店かがくのとも2016年8月号

 家の中で目にする小さなクモ… それがハエトリグモ。ハエトリグモはクモの巣を作らない。クモと言えばクモの巣と思っていたので、ちょっとびっくり! ピョンピョン飛び跳ねて、よく見える目で獲物を捕らえる。
 この一冊でハエトリグモの生態をコンパクトに知ることが出来る。絵は絵本「くものすおやぶん」シリーズの作者、秋山あゆ子さん。擬人化した虫だけじゃなく、こんなに精密な虫の絵も描くんだと、これもちょっとびっくり! と納得できる。家の中や野外にいるいくつもの種類のハエトリグモを楽しませてくれる。

 お薦め度:★★★★  対象:家の中の小さなクモが気になった人に
【六車恭子 20161221】
●「ハエトリグモ」池田博明文・秋山あゆ子絵、福音館書店かがくのとも2016年8月号

 ハエトリグモは網をはらないクモ。ハエやカやゴキブリなど小さな虫のハンター。
 大きな目玉が二つ、小さな目玉があと六つ、おしりからは命綱の糸をだしているそうです!家のうちにも外にも住みわけるように彼らの仲間がいるようです。はっぱをつづりあわせてコグモを育てたり、オスメスの求愛の様子がユウモラスに紹介されています。

 お薦め度:★★★  対象:クモを怖がらない人
【森住奈穂 20161222】
●「ハエトリグモ」池田博明文・秋山あゆ子絵、福音館書店かがくのとも2016年8月号

 クモが苦手な人は多いらしい。けれど一度ハエトリグモを知ってしまったら、その可愛さに虜になってしまうのではなかろうか。うちにもアダンちゃん(アダンソンハエトリ)オスがいた。この絵本のアダンちゃん同様、わたしのことをじっと見て、こくびをかしげていた。ひとたびその存在を意識すると、見かけない日はさびしく感じ、見かければ声をかけて仲良くやっていたのに。ある日突然彼は姿を消した。いまわたしはハエトリ・ロス。

 お薦め度:★★★  対象:ハエトリグモの普及(布教?)本として
【和田岳 20161220】
●「ハエトリグモ」池田博明文・秋山あゆ子絵、福音館書店かがくのとも2016年8月号

 家の中のハエトリグモを、アダンソンハエトリを皮切りに4種紹介。虫を食べたり糸を引いて歩き回る様子が描かれる。と思ったら、今度は家の近所にいるハエトリグモを6種紹介。なかでもネコハエトリを大きく取り上げて、雄同士のけんか、雌への求愛、産卵と繁殖の様子が描かれ、越冬して、春になっておしまい。 ハエトリグモがいっぱい出てくるのは楽しいけど、その暮らしがそれなりに分かるけど、まあそれだけかも。ハエトリグモの小ささを示すためか、ハエトリグモが小さく描かれてるページが多い。もっと大きく描けばいいのにと思わなくもない。

 お薦め度:★★★  対象:ハエトリグモ好きに
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