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本の紹介「公共哲学9 地球環境と公共性」

「公共哲学9 地球環境と公共性」佐々木毅・金泰昌編、東京大学出版会、2002年6月、ISBN4-13-003419-7、3800円+税


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【瀧端真理子 20041021】
●「公共哲学9 地球環境と公共性」佐々木毅・金泰昌編、東京大学出版会

 将来世代に引き継ぐ地球環境問題について、コモンズ、温暖化、資源、公害、オゾン層破壊、環境法、環境倫理、生命倫理、身体論・空間論と、多分野の専門家が対話する刺激的な本。宇井純はじめ9名の発題者が、金泰昌将来世代総合研究所長のリードのもと、11名の討論参加者とホットな議論を展開する。
 原田憲一の、「1億年スケールで人類の出現を考える」は目からウロコが落ちる。現代は人口爆発・戦争・環境破壊・資源枯渇の時代。数千年〜数百万年後に人類は絶滅し、その後陸上生態系が再生して、数千万年後には知的生命体が出現、高度文明が展開するらしい。で、「われわれの活動は必ず地層の中の化石となって記録される」。どのような滅び方をしたかが地層の中に書き込まれ、次の知的生命体は必ずそれを掘り起こして読んでくれるはず、と。
 官/公共/私をめぐる実践者のさまざまな知恵を知り、読めば頭の中がぐちゃぐちゃになる良書。

 お薦め度:★★★★  対象:環境・公共性を多角的に考えたい人

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