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本の紹介「ビーチコーミング学」

「ビーチコーミング学」池田等著、東京書籍、2005年8月、ISBN4-487-80061-7、1800円+税


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【釋知恵子 20060824】【公開用】
●「ビーチコーミング学」池田等著、東京書籍

 海に打ち上げられた物を拾い集め、調べたり、それを材料に遊んだりすることをビーチコーミングと呼ぶ。ビーチコーミング歴40年以上、葉山しおさい博物館の館長が著者である。長い年月をかけて著者が拾い集めた物がきれいな写真で並べられ、こんなものが落ちているなら、拾いにいってみようかと思った。集められた物は海が山に、人に、広い世界にそして過去の世界にもつながっていることを教えてくれる。どうしてこれがここに流れ着いたのかと思いを馳せる時間はきっと素敵な時間なのだろう。著者の長い経験と知識を深く伝えるわけではないが、浅くさらりとした紹介で、海にきてみませんかと誘われる、招待状のような本。

 お薦め度:★★★  対象:海で貝殻を拾ったことのある人に

【瀧端真理子 20060504】
●「ビーチコーミング学」池田等著、東京書籍

 1960年代から葉山の海で、ビーチコーミングを続けてきた葉山しおさい博物館館長の池田さんが、一般向けにやさしく海からの贈り物とそこから学べることを書き記したもの。湘南らしさを満喫できる大判の海の写真、専門を生かした貝の数々、どんど焼きの名残の陶エビ。
 「海浜植物の栄養をつくってくれるし、海藻の中にわいた虫は魚や鳥が食べに来るので」とリサイクル可能な自然物はそのまま残す海岸お掃除人の馬場さん、鎌倉市材木座海岸で毎日、古陶磁器の破片を拾って土や釉薬の厚みを学ぶ陶芸家の高山さん、湘南に暮らすビーチコーマーズのライフスタイルの紹介もほほえましい。
 ビーチコーミングの奥の深さと、とらわれのない人生に乾杯!

 お薦め度:★★★★  対象:海の好きな人なら誰でも

【和田岳 20060825】
●「ビーチコーミング学」池田等著、東京書籍

 “学”とあるけど、データをもとに何かを明らかにしようという本ではない。ビーチでこんなんもあんなんも、いろんなおもしろい物が拾える!と自慢しまくる。「知的ビーチコーミング」と称して、さまざまな学問貢献できると宣伝してるけど、それは目的ではなさそう。とにかく、おもちゃ箱をひっくり返したように、海岸で拾った物が並べられる。
 ビーチコーミングにはまった人たちの紹介もおもしろい。いずれ劣らぬ変人揃い。変人の妙な行動はおもしろい。でも、よい子は、海岸で拾った缶詰を食べたりしないように。
 落ちてたらゴミ、拾えばコレクション。ゴミにしか見えない物も、拾って集めて並べて写真に撮ると、ちょっといい感じのコレクションに早変わり。自分でも海岸のゴミを拾ってみたくなる。

 お薦め度:★★★  対象:海岸のゴミを拾って何がおもしろいねん、と思う人

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