外来生物調査プロジェクトProject A

A:外来生物調査プロジェクトProjectとは

 大阪市立自然史博物館では、2015年から大阪・近畿地方を中心に、市民参加で外来生物を調べるプロジェクトをはじめました。外来生物は競合や交雑などをとおして、在来の生物や環境に大きな影響を与えます。こうした外来生物が引き起こすさまざまな問題に取り組むためには、実際の外来生物の生息状況を把握することがとても大切です。
 このプロジェクトでは植物、昆虫、貝班、魚班、鳥班など、いろいろな班を立ち上げ、市民参加で調査を行っています。参加者同士の情報交換のために“Project_A”というメーリングリストを立ち上げています。
 その他に、地点を決めての総合調査(舞洲、淀川河川敷など、2018年は藤井寺市道明寺周辺を予定)も行っています。

B:プロジェクトへの参加方法

 担当の松本(rikio@omnh.jp)まで、電子メールでお知らせください。その際、タイトルは「プロジェクトA参加希望」とし、本文に必ず参加者氏名とメーリングリストへの参加の可否、参加希望の班をご記入下さい。それぞれの班ごとに調査の予定などをお知らせします。
 それぞれの班の活動内容や、活動への参加については、「C:班ごとの活動内容」や、それぞれのテーマごとのウェブサイトをご覧下さい。

C:研修、調査会、関連行事

■プロジェクトA観察会

 博物館ではプロジェクトAと称して、外来生物調査を実施中です。2019年度の予定は調整中です。

D:班ごとの活動内容

【植物班】
    1-1:アメリカオニアザミ分布調査 <一応完了>

    1-2:ナヨクサフジは情報募集 <完了>

    1-3:コゴメイ・イグサ調査 <準備中>

    1-4:ヨシススキの分布調査 <準備中>

    1-5:大阪府北部のナルトサワギクの分布調査
     特定外来生物にも指定されているナルトサワギクは、海岸部、荒地、道路法面などの環境で、特に大阪南部で多く見つかりますが北部の情報は多くありません。特に淀川より北の大阪府内の情報を募集します。情報は写真で結構ですので、位置情報と共に長谷川(hasegawa@omnh.jp)までご連絡ください。

    1-6:大阪府のヤナギバルイラソウの分布調査
     ヤナギバルイラソウ(キツネノマゴ科)は、赤みがかかった紫色や薄い青色の美しい花でで、園芸店などで売られていたり、花壇で栽培されていたりもします。この植物が暖かい地方を中心に、花壇を飛び出てどんどん広がっています。大阪ではまだそれほど多くはないと思いますが、見かけたらぜひ写真とともに場所を長谷川(hasegawa@omnh.jp)までご連絡ください。

    1-7:大阪府のオオバナミズキンバイの分布調査
     オオバナミズキンバイは、特に琵琶湖で水面を覆い尽くすほどに猛烈な勢いで増加しており、特定外来生物に指定されています。その琵琶湖が上流にある淀川水系でも近年報告が相次いでいます。6,7月ごろから黄色い花を咲かせます。見かけたら写真とともに場所を長谷川(hasegawa@omnh.jp)までご連絡ください。
【昆虫班】
    2-1:アカハネオンブバッタの分布調査
     「アカハネオンブバッタ分布調査のページ 探してみよう!赤いはねのオンブバッタ

    2-2:タケクマバチの分布調査
     枯れた竹に巣をつくるタケクマバチの分布を調べます。体が黒く翅に金属光沢があることで在来のクマバチかと見分けることが出来ます。巣(竹の節間に丸い穴があいて、ハチが出入りしている)を見つけたり、花を訪れている成虫を見かけたら写真を撮るか可能なら標本にして、確認日・採集日と場所をお知らせください。

    2-3:ホウキのカマキリ卵のう調査
     外国から輸入された竹ぼうきにカマキリの卵のうがついていることがあります。これが外国のカマキリが日本に入ってくるルートの1つと考えられています。もしそのような卵のうのついた竹ぼうきを見つけたらメール(rikio@omnh.jp)でお知らせください(もし可能であれば購入して館に寄贈いただけるととてもうれしいです。くれぐれもお店に迷惑がかからないようにお願いします)。

    2-4:クビアカツヤカミキリの分布調査
     サクラやウメを食害し枯らしてしまう、大型のカミキリです。胸部が赤、上翅はツヤのある黒でとても特徴的です。見つけたら写真を撮るか可能なら標本にして、日にちと場所をお知らせください(特定外来生物ですので、生きたまま移動させないで下さい)。

    2-5:ムネアカオオクロテントウ分布拡大ウォッチ
     「これから広がる外来テントウムシ

    2-6:ユーカリハムシの分布拡大調査
     「外来甲虫 ユーカリハムシについて

    2-7:クズクビボソハムシの分布拡大調査
     「外来甲虫 クズクビボソハムシについて

    2-8:クスベニヒラタカスミカメの分布拡大調査
     「外来カメムシ クスベニヒラタカスミカメについて

    2-9:タケオオツクツクの分布拡大調査
     「外来のセミ タケオオツクツクについて

    2-10:その他外来昆虫(甲虫目/半翅目)の分布拡大調査
     「外来昆虫(甲虫目/半翅目)の分布拡大を調べています
【貝班】
    3-1:スクミリンゴガイの分布調査
     「スクミリンゴガイの分布調査

    3-2:外来貝類オオクビキレガイの分布調査
     大阪平野で分布拡大が進行しており、情報を集めることが重要です。見つけたら、確認日と詳しい場所をお知らせください。
     駅周辺を探索する「電車に乗ってオオクビキレガイを探そう」を遂行中です。大阪府北部の駅の情報が少なめです。
     2018年までの調査結果から、泉北地域に分布が広がっていることが明らかになってきたので、2019年は、泉北地域だけのメッシュ調査を行います。→「泉北エリアメッシュ調査
【魚班】
    4-1:大阪府におけるカダヤシとメダカの分布調査
     「大阪府におけるカダヤシとメダカの分布調査

    4-2:大阪府における中国産ドジョウの分布
     「大阪府における中国産ドジョウの分布
【鳥班】
    5-1:ハッカチョウ分布調査
     ハッカチョウの情報を集めています(2014年の大阪府での分布は、https://www.omnh.jp/wada/Breed/HakkaIsopiMuku.html)。大阪府をはじめとする関西地方での分布拡大に注目していますが、関東を含め日本全国の情報を集めることにしました。
     今まで集まった情報をまとめたのが「日本のハッカチョウ分布調査」。

    5-2:コブハクチョウ分布調査
     ため池には、しばしば家禽類が放されます。外来生物問題への認識の低さには驚かされます。とくに、公園の池によく放されているコブハクチョウは、特定外来生物に指定されてもおかしくない一方で、その生息状況はほとんど把握されず放置されています。
     そこで、その啓発を兼ねて、ため池などに放されたコブハクチョウの分布情報を集めています。
     ぼちぼち集まっている情報をまとめたのが「日本のコブハクチョウ分布調査

    5-3:大阪府のソウシチョウ分布変遷のモニタリング
     2015年〜2016年に大阪府のソウシチョウの生息状況を、ラインセンサスによって調査しました。その後も生息状況の変化を追跡中。
      2015〜2016年の情報を中心にまとめたのが「大阪府のソウシチョウ分布調査査」。
【哺乳類班】
    6-1:大阪府のヌートリア分布調査「ヌートリアを見つけてね
     大阪府のヌートリアは、淀川水系に2000年頃に侵入した後、2014年頃から大和川水系に広がりつつあります。2019年には奈良盆地でも確認されました。現在大和川水系(奈良盆地を含む)と大阪府南部の分布拡大に注目しています。